山形大職員組合が抗議「天下り官僚を受け入れる非常識な人事」『スポニチアネックス』 2013年4月4日付

『スポニチアネックス』 2013年4月4日付

山形大職員組合が抗議「天下り官僚を受け入れる非常識な人事」

 電力事業者に資料を漏えいして原子力規制庁審議官を更迭された名雪哲夫氏が山形大教授に出向した人事で、山形大職員組合が4日、「天下り官僚を受け入れる非常識な人事」として結城章夫学長に抗議文を提出した。

 山形大によると、名雪氏は1日付で「重粒子線がん治療施設」の設置準備室の専任教授に就任した。大学側が文部科学省に放射線の専門家を求めたところ名雪氏を提案されたという。結城学長は「既に処分を受けており、問題ない人事だ」としている。

 職員組合の執行委員長を務める品川敦紀教授は記者会見で、結城学長と同じ旧科学技術庁出身の3人の教授も活動実績が乏しいとして「予算獲得のための人事と疑われても仕方がない。あしき癒着構造だ」と指摘した。

 名雪氏は、日本原子力発電敦賀原発(福井県)の断層調査をめぐり、原子力規制委員会の調査団がまとめた公表前の報告書原案を日本原電に渡したとして、2月に訓告処分を受け審議官を更迭された。

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