福井・敦賀原発:資料問題 審議官更迭の名雪哲夫氏、山形大出向 学長「問題ない」 「けじめ付いている」 /山形『毎日新聞』2013年 3月31日付

『毎日新聞』2013年 3月31日付

福井・敦賀原発:資料問題 審議官更迭の名雪哲夫氏、山形大出向 学長「問題ない」 「けじめ付いている」 /山形

 原子力規制庁審議官を2月に更迭された名雪哲夫氏の山形大教授への出向人事について、同大の結城章夫学長(64)は30日、毎日新聞に「問題ない」と答え、電話口でも淡々と対応した。

 「倫理的に問題は無いのか」との質問に、しばらく間を置いた後、「漏えい問題は、訓告という指導上の措置にとどまっていて、けじめは付いている。倫理的 な問題はないと思っている」と述べた。また「あくまで出向という形で、天下りではない」と強調。「重粒子線がん治療施設の設置で、技術行政の経験を生かし てもらいたい」と語った。

 結城学長によると、名雪氏は重粒子線がん治療施設設置準備室本部企画室の教授に就任する。「人事のプロセスは明かせない」としつつ、文部科学省側から名雪氏を提案されたという。教授会を通さない理事による役員会で人事は決まった。

 名雪氏は1月、日本原子力発電敦賀原発(福井県)の断層調査で、原子力規制委員会の調査団の評価会合の前に、日本原電の求めに応じて報告書原案を渡した。規制庁は2月1日付で訓告処分とし、出身官庁の文科省に出向させていた。【前田洋平】

 

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