4大学連携し減災リーダー講座 熊大など『読売新聞』熊本版2013年3月15日付

『読売新聞』熊本版2013年3月15日付

4大学連携し減災リーダー講座 熊大など

 熊本大と県立大、熊本学園大、熊本保健科学大の県内4大学は4月から、連携して「減災型地域社会」のリーダーを養成する講座を開く。都市計画に携わる公務員や、災害に関する専門知識を持つ医療従事者らの育成を目指す。(出水翔太朗)

 各大学が、学生や社会人の受講者を募集。4月は熊本大が、地震や津波のメカニズムや災害に強いまちづくりなどを学ぶ2講座を開設する。2講座の定員はそれぞれ約20人。他の3大学の学生も受講できる。他大学も今後、同様の防災関連講座を設ける予定で、学生には、正規の単位として認め、社会人には修了証を発行する。講座は少なくとも5年は続ける。

 熊本市で5日に開かれた開講記念シンポジウムでは、五百旗頭(いおきべ)真・県立大理事長が基調講演し、熊本が減災の拠点となることに期待した。4大学の学長によるパネルディスカッションもあり、防災に強い地域に向けて議論した。

 熊本大で講座を受け持つ山田文彦大学院教授(地域防災学)は「全国的に減災の機運が高まる中、それぞれの大学の強みを生かし、災害に強いまちづくりに携わる人材を輩出したい」と話している。

Proudly powered by WordPress   Premium Style Theme by www.gopiplus.com