『中国新聞』2013年1月18日付
広島大、大学運営に学生視点
広島大(東広島市)は17日、経営協議会学外委員と学生の公開意見交換会を同大サタケメモリアルホールで初めて開いた。学生の視点を大学運営に生かす狙いで、「社会から求められる人材になるには何が必要か」をテーマに大学の役割などを話し合った。
霞、東千田の両キャンパスともテレビ会議システムで結び、学生計約250人が参加。挙手をした約30人が自由に発言した。壇上に企業のトップや他大学の役員でつくる学外委員全7人や浅原利正学長たちが並び、それぞれ思いを述べた。
学生から「今のカリキュラムは必修科目が続いていて、長期留学など自発的な活動が困難」「スポーツなどを通じ、学生にあえて苦労させる仕組みがあっていい」などの意見が出た。企業が求める人材について学外委員に質問する一幕もあった。
元広島県教育委員長で広島文化学園理事の小笠原道雄委員は「課題を共有できたことが重要」などと話していた。