来年度の医学部定員、50人増の9千人超- 文科省・5大学が125人超 キャリアブレインニュース配信記事2012年12月8日付

キャリアブレインニュース配信記事2012年12月8日付

来年度の医学部定員、50人増の9千人超- 文科省・5大学が125人超

 文部科学省は7日、来年度の医学部入学定員について、国公私立17大学で計50人の増員を認めるとの増員計画を発表した。医師不足の解消のため増加に転じた2008年度以降の累積で1416人増え、総定員は9041人になる見込み。文科省では、地域の医師不足を解消するため、1大学の定員の上限を125人から緩和するよう11月に省令を改正しており、東北地方を中心に5大学で125人超になる予定だ。

 医学部定員の増員では、▽地域医療への従事を条件とする奨学金や選抜枠を設定した増員(地域枠)▽複数大学の連携で研究医を養成する拠点をつくるための増員(研究医枠)▽併設する歯学部定員を減らした分の医学部の増員(歯学部振替枠)―の3つの枠組みが認められている。

 増員計画によると、地域枠で12大学の計39人、研究医枠で5大学の計9人、歯学部振替枠で1大学の2人の増員を認める。歯学部振替枠での増員を要望したのは岩手医科大だけで、地域枠と合わせて5人の増員を要望している。

 大学別に見ると、東北大の10人が最多で、次いで岩手医科大、福島県立医科大、新潟大、信州大の各5人などの順。総定員は、東北大の135人が最多となり、このほか岩手医科大と福島県立医科大が共に130人、弘前大と新潟大が共に127人で、5大学が125人超となる見込みだ。

 増員計画は、14日に大学設置・学校法人審議会の分科会で審議される。文科省では、同審議会からの答申を得た上で、増員の手続きを進める方針だ。【高崎慎也】

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