香大に寄付講座設置を/県の精神科医療を考える会『四国新聞』2012年12月7日付

『四国新聞』2012年12月7日付

香大に寄付講座設置を/県の精神科医療を考える会

 県の精神科医療を考える会(発起人・森下立昭県医師会長、川部英則県健康福祉部長)はこのほど、香川県高松市浜ノ町の香川県医師会館で最終会合を開催。香川県内に精神科医療相談窓口を設置することや、香川大医学部に寄付講座を設けることなどを盛り込んだ提言書をまとめた。

 香川県によると、さぬき市民病院で2008年3月末に精神科病床が廃止になり、さぬき市と東かがわ市域で入院可能な精神科病院がなくなったことから、香川県高松市内では満床に近い病院が増加。高松市民病院では医師不足のため昨年度から新規患者の受け入れを停止しており、東讃地域で糖尿病や高血圧などの疾患を併せ持つ身体合併症患者の対応が困難になっている。

 提言では、夜間や休日に問い合わせを受け付ける精神科医療相談窓口を設置するよう提案。同様の窓口は34都道府県には既にあり、「本来公立の機関に設置すべきだが、できない場合は民間精神科病院などに早急に設置すべき」としている。

 香川県や大学、総合病院などの代表者でつくる「地域精神科医療連携体制推進協議会(仮称)」の立ち上げも提言。同協議会で香川大医学部に寄付講座を設置し、合併症患者の症状に応じて受け入れ先の医療機関を決めるルール作りなどについて研究するよう求めている。

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