『河北新報』2012年10月31日付
雪印メグミルクが弘前大で講座 テーマは「中高年の健康」
乳業大手の雪印メグミルク(東京)は11月1日、弘前大大学院医学研究科に寄付講座「ソーシャルヘルスマネジメント学講座」を開設する。中高年の健康づくりをテーマに調査研究し、生活の質(QOL)向上や今後の医療費抑制につながるような成果を目指す。
期間は2014年10月までの2年。シニア世代の生活習慣や食生活を調べ、その結果を基に健康増進プログラムを開発する。
同大医学研究科長で社会医学講座の中路重之教授や梅田孝准教授ら4人が担当する。雪印メグミルクからも研究員1人の派遣を受け、計5人で研究を進める。
講座は「弘前大が前から実施しているシニアの健康づくり活動と、当社の問題意識が合致して開設を決めた」(雪印メグミルク広報部)という。同社が寄付金(金額は非公表)を出して運営する。
中路教授は「これまでも健康づくりや介護予防に取り組んできたが、なかなか普及しないのが課題だった。大学の持つ科学的なデータと企業の文化とを融合させ、研究に取り組みたい」と語った。