NHKニュース配信記事2012年10月4日付
世界の大学ランキング 日本は苦戦
イギリスの教育専門誌は、世界の大学ランキングを発表し、シンガポールや中国などアジアの大学が去年より順位を上げた一方、日本はアジアトップを維持した東京大学が順位を上げた以外は、上位の4校がいずれも順位を下げ、厳しい結果となりました。
これは研究内容や論文の引用回数など13の指標を基に、イギリスの教育専門誌「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション」が独自に集計して、毎年発表しています。3日発表されたことしのランキングによりますと、上位200の大学のうち11位までをアメリカとイギリスの大学が占め、アジアのトップは去年に続いて東京大学で、去年より3つ順位を上げて27位でした。
アジアでは、シンガポール国立大学が29位で続き、順位も去年の40位から大きく上げたほか、中国の北京大学が3つ順位を上げて46位、韓国のソウル大学は一気に65も順位を上げて59位でした。
一方、上位200に入った東京大学以外の日本の4校は、いずれも順位が下がり、京都大学は順位が2つ下がり54位、東京工業大学は20順位が下がり128位でした。
イギリスの教育専門誌は「アジアの大学は、研究への投資を増やすなど環境整備に力を入れており、躍進の原動力となっている」と分析しています。
上位十位の大学は
世界大学ランキングで上位10の大学は以下の通りです。
1位カリフォルニア工科大学
2位オックスフォード大学
(同2位)スタンフォード大学
4位ハーバード大学
5位マサチューセッツ工科大学
6位プリンストン大学
7位ケンブリッジ大学
8位インペリアルカレッジロンドン
9位カリフォルニア大学バークリー校
10位シカゴ大学
一方、日本の大学で上位200に入ったのは以下の大学です。
27位東京大学(去年30位)
54位京都大学(去年52位)
128位東京工業大学(去年108位)
137位東北大学(去年120位)147位大阪大学(去年119位)