『読売新聞』 2012年8月28日付
今春大卒者2割超、アルバイト・非正規か職なし
今春、大学を卒業した約56万人のうち、アルバイトや非正規労働に就いた人と、就職も進学もしていない人が計約12万8000人で全体の2割以上いたことが27日、文部科学省の今年度の学校基本調査でわかった。
非正規労働に就いた人を初めて調べたところ、2万人を超えていたという。
同省は毎年5月1日現在で、全国の幼稚園から大学を対象に在学、卒業、就職などの基本情報を調べている。
大卒者55万9030人に関する調査では、雇用期間が1年以上で週30~40時間働いている契約社員や派遣社員などの非正規労働に就いた人が全体の3・9%の2万1990人に上った。
アルバイトなど「一時的な仕事に就いた者」と「進学も就職もしていない者」を合わせた進路未定者は10万6234人で、前年度より880人減少したが、同省は「非正規労働もあわせて大卒者の22・9%が不安定な立場にある状況は深刻な問題」としている。