『読売新聞』2012年8月22日付
大学の敷地に交番建設…同志社大で全国初
同志社大は、来春開設する烏丸キャンパス(京都市上京区相国寺門前町)の敷地の一角を、老朽化が進んだ府警上京署上御霊前交番(同)の移転先用地として、無償で貸与することを決めた。
大学の敷地に、交番が建設されるのは全国初という。
移転先は、同交番の現在地から南200メートルで、交番管内の中心部に位置する。2007年に近くの中立売署が廃止され、地域住民から「警察官を見かける回数が減った」として、同キャンパス敷地を交番用地として提供してほしいとの要望が同大学に寄せられていた。同大学は「地域の安心安全に役立ててもらいたい」としている。
同キャンパスは7700平方メートルで、新設のグローバル地域文化学部などが入る。北西角の109平方メートルが交番用地で、キャンパスとは塀で区切られる。交番は秋に着工し、来春オープン。木造2階建てで、一般の人が利用できる多目的トイレや集会スペースが設けられる