慶応大と連携協定 信大農学部と大学院農学研究科『長野日報』2012年8月25日付

『長野日報』2012年8月25日付

慶応大と連携協定 信大農学部と大学院農学研究科

 信州大学農学部(南箕輪村)の中村宗一郎学部長は24日、信大農学部と大学院農学研究科が、慶応義塾大学総合政策、環境情報の2学部(神奈川県藤沢市)と、大学院政策メディア研究科と連携協定を締結した、と発表した。学生と教職員が相互交流し、双方の大学を発展させる。信大によると、国立・私立大間の連携協定は前例がなく、全国的にも珍しいという。

 信大農学部が所有する農場と、演習林の共同利用を望む慶応大との間にさらに幅広い連携を持たせるため協定を結んだ。信大側が研究で積み上げてきた食料と環境、生命の各分野について、慶応大側が強い経済と経営分野に結びつける。

 協定内容は▽学術研究▽学生の教育研究▽教職員の相互交流-など6項目。学生の単位互換は特別講義と集中講義を予定し、国立大と私立大で違いが大きい授業料を調整して来年4月からの運用を目指す。

 今回の連携協定で初めての活動として、信大側が夏休み中の9月にバスツアーを企画して慶応大湘南藤沢キャンパスを訪問する。慶応大側は2013年度に開設する博士課程教育リーディングプログラム「グローバル環境システムリーダーコース」の授業を農学部の施設で行う。

 中村学部長が22日に慶応大藤沢キャンパスを訪れ、環境情報学部の村井純学部長、政策メディア研究科の徳田秀幸委員長と連携協定を取り交わした。

 中村学部長は「学生たちがとても喜んでいる。刺激になり、視点を変えることで改めて信大のよさを感じてもらえれば。私学の雄・慶応大との交流で相互発展に努めたい」と意気込みを話した。

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