各大学に授業の再編求める 中教審の大学分科会『中国新聞』2012年8月10日付

『中国新聞』2012年8月10日付

各大学に授業の再編求める 中教審の大学分科会

 中教審の大学分科会は9日、学部教育の質を向上させるため、各大学が学長を中心としたプロジェクトチームをつくり、授業科目の再編を進めるよう求める答申案を大筋で了承した。

 諸外国に比べ日本の大学生の学習時間が少ないとして、積極的な学びを促すため、授業の関連性を分かりやすく整理して学生に示し、効率よい授業編成をするよう大学に求める。

 答申案は、各大学に対し、教育課程を通じて学生が身に付けるべき能力を明示し、その能力の習得に役立つように授業を再編することを要請。外部テストなどで学習成果を測り、カリキュラムの改善を進めるシステムを確立するべきだとした。

 そのために、学長がリーダーシップを発揮して大学全体の授業再編を進める必要があるとしている。

 文科省が5~6月、学長や学部長に実施したアンケートでは「授業科目の内容が各教員に任され、教員間の連携が十分でない」との意見が目立っていた。

 答申案は、高校と大学の連携が不十分だとして、大学改革と、高校教育や入試の見直しをセットで議論する場を直ちに設置するとしている。

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