国家公務員給与、4年ぶり据え置き 人事院勧告『朝日新聞』2012年8月8日付

『朝日新聞』2012年8月8日付

国家公務員給与、4年ぶり据え置き 人事院勧告

 人事院は8日、2012年度の国家公務員の給与について、月給・ボーナスともに据え置く勧告を内閣と国会に提出した。国家公務員給与は東日本大震災の復 興財源を捻出するため、今年4月から2年間、平均7.8%引き下げられているが、引き下げ前でも民間との差がわずかというのが理由だ。給与の据え置き勧告 は4年ぶり。

 人事院によると、国家公務員行政職(平均年齢42.8歳)の平均月給は、平均7.8%の引き下げにより37万2906円。民間を7.67%(2万 8610円)下回っている。引き下げ前では40万1789円で、民間を0.07%(273円)上回るが、人事院は「差が小さい」と判断した。

 ボーナスも、国家公務員が3.95カ月分なのに対して民間は3.94カ月分と、ほぼ変わらない。このため、月給もボーナスも据え置きを勧告した。

 また、55歳以上の国家公務員について、勤務評価が標準以下の場合の昇給停止を勧告した。同じ年代の民間企業社員との給与格差を是正する目的。勤務評価が標準を上回って昇給する場合でも、引き上げ幅を圧縮する。人事院は来年1月からの実施を求めている。

 

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