『神戸新聞』2012年7月24日付
ひょうご産学官連携会発足へ 成長分野を共同研究
兵庫県は8月2日、県内企業や大学の研究機関、新産業創造研究機構(NIRO)などと、成長分野の共同研究を推進する「ひょうご産学官連携研究会」を設立する。新しい省エネ機器の開発などを目指して、大学などが持つ技術シーズ(種)を公開するほか、中小企業の市場参入に向けた勉強会も開いていく。
同研究会は、昨夏に発足し各機関を仲介するコーディネーター120人がいる「ひょうご産学官連携コーディネーター協議会」内に事務局を置く。県内の製造業130社が交流する「兵庫イノベーション集積協議会」と連携し、中小企業の事業創出などに重点を置く。
当面は、成長が期待される「新エネルギー」と「環境・資源・リサイクル」の2分野で研究会を設ける。再生可能エネルギーや廃棄物処理、海水淡水化などの新技術や市場動向を把握する勉強会を開き、産学や企業間のマッチングを行う予定。
同研究会の設立を記念したセミナーを同日午後1時から、神戸・ポートアイランドの神戸大統合研究拠点で開く。田中耕一記念質量分析研究所の神野正文課長による「温度差で遊ぶ‐スターリングエンジンの紹介」などの講演がある。参加無料。同研究会事務局TEL078・306・6801
(桑名良典)