学校図書館賞を受賞 鳴教大・児童図書室、子育て支援活動を評価『徳島新聞』2012年7月1日付

『徳島新聞』2012年7月1日付

学校図書館賞を受賞 鳴教大・児童図書室、子育て支援活動を評価

 鳴門教育大学付属図書館の児童図書室が、全国学校図書館協議会の学校図書館賞実践の部で奨励賞を受賞した。児童図書室設置から25年間での優れた児童書の収集・保存や、読み聞かせ会開催など地域の子育て支援活動が評価された。

 鳴門教育大児童図書室は1987年5月に付属図書館の一角に設置された。63平方メートルと小さいが、延べ3万人から利用されてきた。乳幼児向けの絵本や児童書、図鑑など約1万5千冊を所蔵し、新刊も充実している。

 わらべ歌や人形劇などのイベントを年10回程度開くほか、読み聞かせを随時実施しており、保護者から好評。活動は学生ボランティア・児童文化研究会が担い、児童図書室は学生と子どもの交流の場にもなっている。

 余郷裕次室長は「地方大学の図書館の片隅にある、小さな児童図書室のささやかで地道な実践が評価され光栄。子どもたちの読書生活の拠点となる試みを、さらに発信していきたい」と語った。

 全国学校図書館協議会は、50年に全国の教員有志が結成した団体で、学校図書館の充実や読書の推進を目指す。学校図書館賞は、学校図書館の振興に功績のあった個人・団体に贈られる。本年度は42回目で、計3部門に全国から12件の応募があった。

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