京大入試、課外活動も評価 16年春入学にも『日本経済新聞』2012年6月22日付

『日本経済新聞』2012年6月22日付

京大入試、課外活動も評価 16年春入学にも

 京都大の松本紘総長は22日の記者会見で、新しい入試制度の骨格を明らかにした。高校時代の入試科目以外の科目の成績や課外活動、ボラン ティアへの取り組みを評価に加えるほか、(1)推薦入試(2)書類や面接で選抜するAO入試(3)後期日程入試――も検討する。今年度末をメドに検討を進 め、早ければ16年春入学の試験から導入する。

 新制度は入試科目に偏らない幅広い基礎学力や学問への高い志を備えた学生の発掘が狙いで、「高大接続型京大方式特色入試」と銘打った。詳細は今後、学部ごとに詰める。新制度の対象は全体で定員の1割程度になりそうだという。

 グローバル人材の育成に関して松本総長は「高校でどんな勉強をすれば大学に入れるのか、という点を改めないと、学生の質的な転換は起きない」と強調。「秋入学は教育改革の選択肢の1つとしてあり得るが、しばらく先になる。本学は入試改革に優先度を置きたい」と語った。

 

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