国の大学改革案に懸念の声もNHKニュース配信記事 2012年6月19日付

NHKニュース配信記事 2012年6月19日付

国の大学改革案に懸念の声も

 国立大学の学長を集めた会議が東京で開かれ、少子化や国際化が進むなか、文部科学省が大学の役割を見直すべきだとする改革案を示したのに対し、一部の学長からは慎重な議論を求める声も出されました。

 東京・千代田区で開かれた会議には、全国に82ある国立大学の学長などが参加し、今月、政府の国家戦略会議が示した教育改革の方針を踏まえて文部科学省がまとめた国立大学の改革案が説明されました。

それによりますと、少子化や国際化が進むなか、今後の大学の在り方を見直す必要があるとして、世界的な研究拠点を目指す大学や地域に密着した人材を育成する大学など、それぞれが担う役割を明確にすべきだとしています。

そのうえで、全国の大学を近い地域や同じ系統の学部ごとに再編することも検討するよう求めています。

 これに対し一部の学長からは「大学の役割を限定するのは難しい」とか、「大学の再編が目的なのではないか」などと慎重な議論を求める意見も出されました。

 茨城大学の池田幸雄学長は「大学の在り方を時代にあった形に見直す必要性は感じるが、進め方が拙速な印象だ」と話していました。

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