科学教育の全県ネットワーク 岩手大が本年度から『岩手日報』2012年6月14日付

『岩手日報』2012年6月14日付

科学教育の全県ネットワーク 岩手大が本年度から

   岩手大(藤井克己学長)は本年度から3カ年計画で、科学教育の全県ネットワークを構築する。県立大や一関高専、NPO法人イーハトーブ宇宙実践センター(奥州市)と連携し、児童生徒を対象にした実験教室や共同イベントを展開。福島第1原発事故により科学技術の信頼が揺らぐ中、正しい知識を伝え、未来の産業を担う人材を育成する。

 ネットワークは「未来をつくるイーハトーブサイエンスネットワーク」と名付け、岩手大が運営。本年度は、各大学・団体が実施していたロボコンやエネルギー教室を枠組みに入れ、8月から年間20~30回の科学教室を開く。ネットワークの中核イベント「賢治さんの未来をつくる科学の広場」も行い、宮沢賢治にゆかりのある科学実験や考え方も学ぶ。

 将来的には科学館や博物館、企業にも参加を呼び掛け、工場見学や技術体験のプログラムを整備する。同大地域連携推進センターの今井潤准教授は「3年間の事業期間を通してネットワークを定着させる。科学技術を知り、正しく使うことを伝えたい」と語る。

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