学生の夢つぶす増税 宮本氏 生活実態示し撤回迫る『しんぶん赤旗』2012年6月12日付

『しんぶん赤旗』2012年6月12日付

学生の夢つぶす増税  宮本氏 生活実態示し撤回迫る

 日本共産党の宮本岳志議員は11日の衆院社会保障・税特別委員会で、消費税増税が重くのしかかる大学生の厳しい生活実態を示し、増税の撤回を強調しました。

 宮本氏は、この10年間で学生の親の平均年収が150万円減少、仕送り額も33万円減少し、学生も生活費を27万6300円削っている実態(図) を紹介。非課税の授業料と家賃、医療費を除いても年間57万円にも消費税がかかることをあげ、「ぎりぎりまで追い詰められている家庭と学生に追い打ちをか けるのか」と追及しました。安住淳財務相は「みんな苦労している」などと答弁。岡田克也副総理は、学生に対する軽減措置について「考えられない」と述べ、 野田首相は「就学支援はしっかりやっていく」と答えました。

 宮本氏は、返済不要の給付制奨学金がないのは経済協力開発機構(OECD)の中でも、日本とアイスランドだけだと指摘。奨学金の最高月額12万円(4年間、有利子3%)を借りれば、総額775万1445円も返済しなければならなくなると迫りました。

 安住財務相は「出世してお金を稼いだら返すというのは良き美学」などと正当化。宮本氏は就職が決まらず、自殺者まで出している厳しい実態を示し、「学生に負担増だけ押し付け、奨学金で借金をおわせる。将来世代の夢も希望も押しつぶす」と、消費税増税の撤回を求めました。

 

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