富大など共通講義へ 県も協力 来春から連携強化『朝日新聞』富山版2012年5月31日付

『朝日新聞』富山版2012年5月31日付

富大など共通講義へ  県も協力 来春から連携強化

 石井隆一知事と富山大学の遠藤俊郎学長が30日、富山市五福の富山大五福キャンパス内で、県と大学の連携について会談した。来年4月に、県内の4大学・2短大・1高専が連携する「大学コンソーシアム」を発足させ、県も支援することを確認した。共通の集中講義や地域の課題解決に取り組むことを検討している。

 富山大、県立大、高岡法科大、富山国際大、富山短大、富山福祉短大、富山高専で構成する。これら7高等教育機関は、2001年に作った県大学連携協議会で就職活動支援や広報をしてきたが、事務局は持ち回りで、継続的な事業の実施や充実が難しかった。

 そこで、各教育機関の得意分野を生かしながら内外で連携強化するため、専任職員のいる事務局を設けて組織を発展させることになった。

 単位互換も視野に、まず各校の学生が共通して受けられる集中講義が検討されている。テーマには、「地域学・富山学」や「災害ボランティア」が挙がっている。さらに、産学連携の窓口や県内自治体との共同研究も構想されている。

 石井知事は「限られた資源の中で役割分担して、新しい物を生み出してほしい。富山大にはリーダーとしての役割を果たしてもらえれば」と期待感を表明した。

 また、国際的な人材育成のため、県側は、中国・大連にある県内企業の事業所で学生が働くインターンシップ制度を提案。アジアからの留学生の受け入れ態勢や高齢者の生活設計に関わる分野などで協力していくことも確認した。

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