大学教育の在り方議論 熊本大で改革フォーラム『熊本日日新聞』2012年5月17日付

『熊本日日新聞』2012年5月17日付

大学教育の在り方議論 熊本大で改革フォーラム

 大学教育の質の向上に向けた「大学教育改革地域フォーラム」が16日、熊本市の熊本大で約280人が参加してあり、学生や教職員、経済界関係者が、大学教育の在り方について議論した。同大と文部科学省の共催。

 同省の山中伸一審議官が「グローバル化の中、社会に人材を供給する大学には、教育機能の強化が求められている」と問題提起。谷口功学長は、国際社会に通用する人材育成に向け、教養教育の改革に取り組んでいることを報告した。

 企業、経済界の立場から発言した熊本商工会議所の田川憲生会頭は「英語教育の徹底や、物事を考える力、ディベート能力の鍛錬を」と注文。熊本北高の光岡和隆校長は「説明型から参加型・双方向型の授業への転換が必要」と指摘した。

 学生は3人が発言。医学部4年の伊東山舞さん(23)は学生のアンケート結果を基に、教育方針の明確化や、向上心のある学生がグループで勉強できる場所の確保を要望した。

 フォーラムは、中央教育審議会(中教審)がまとめた大学教育改革の提言を受け、文科省が全国の大学と協力して4月から開催。熊本大が2カ所目。同省は7月までに10カ所程度で開き、議論を政策に反映させる。(楠本佳奈子)

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