私大生への仕送り、過去最低 9万1300円『朝日新聞』2012年4月9日付

『朝日新聞』2012年4月9日付

私大生への仕送り、過去最低 9万1300円 

 昨春入学した私立大学生への親元からの仕送り月額は平均9万1300円で、11年連続で減少したことが、私立大学の教職員でつくる労働組合の調査で分かった。調査を始めた1986年以降で最低。組合は「不況と東日本大震災が家計に響いた」とみている。

 東京地区私立大学教職員組合連合(船木正文委員長)が昨年5~7月、関東地方の16大学と2短大の新入生の保護者にアンケートし、約5500人の回答を分析した。

 仕送り額は、9万1300円。ピークの1994年には12万4900円だったが、2001年以降は減り続けている。家賃(平均6万1千円)を差し引いた「生活費」は3万300円。前年より200円減り、過去最低を更新した。

 全体の65%が奨学金を希望し、うち65%は実際に申請していた。受験費用や初年度納付金、仕送りを含めた「入学の年にかかる費用」は、自宅外通学者で298万円、自宅通学者は152万円で、ともに前年とほぼ同じだった。

Proudly powered by WordPress   Premium Style Theme by www.gopiplus.com