「産学官」連携 金大に新拠点 先端科学・イノベーション推進機構『中日新聞』石川版2012年4月6日付

『中日新聞』石川版2012年4月6日付

「産学官」連携 金大に新拠点 先端科学・イノベーション推進機構

 基礎研究から応用研究までを一貫して支援し、産学官の連携を強めるため、金沢大が二〇一二年度に立ち上げた組織「先端科学・イノベーション推進機構」の発足式が五日、学内であった。中村信一学長らが、建物に設置した名称プレートを除幕し、社会貢献を軸にした新しい拠点としての発展を誓った。

 新しい組織は教職員計十八人でスタートする。世界情勢や国の研究支援の方針を見極めながら、産業界や地域のニーズに沿った研究を推進するのが狙い。知的財産の管理や若手研究者の育成、社会への研究情報の発信などの役割を担う。起業の支援にも取り組み、研究成果を社会に還元する。

 式は、角間キャンパス中央部にある機構の建物入り口であり、機構長に就いた山崎光悦理事が「研究が多岐にわたる中、産業界との連携や知的財産の管理などを一貫して担っていく」と決意。中村学長もあいさつし、社会貢献に期待を寄せた。名称プレートを覆った白い幕を引くと、出席の教職員から拍手がわき起こった。 (前口憲幸)

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