地域医療に医師派遣 宮城県、東北大で寄付講座 協定締結『河北新報』2012年3月28日付

『河北新報』2012年3月28日付

地域医療に医師派遣 宮城県、東北大で寄付講座 協定締結

 宮城県と東北大は27日、県内医療機関への内科医や小児科医の安定的な供給を目指し、東北大大学院医学系研究科に寄付講座を設置する協定を締結した。「宮城地域医療支援寄付講座」と「小児科医師育成寄付講座」で、4月に開講する。

 地域医療講座は医師らが地域医療に貢献しながら、自らのキャリア形成を目指せる仕組みをつくる。対象は県内医療機関に勤務する若手・中堅の医師や看護師。医師らが大学で先進医療などを学ぶ間、大学は代わりのスタッフを勤務先の病院に派遣する。

 小児科講座は質の高い小児科専門医育成の研修プログラムを設ける。全国から小児科医らを集め、地域の中核病院のスタッフとして研修させる。

 いずれも設置期間は2年で、両講座を運営するための県の寄付金は単年度で計9000万円。

 県庁であった協定締結式で村井嘉浩知事は「内科医、小児科医ともに県民から充実への強い要望がある」とあいさつ。井上明久東北大総長は「責任を持って講座を運営したい」と述べた。

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