中教審:教員免許取得、国家試験見送る報告書 WG「養成が優先」『毎日新聞』2012年3月22日

『毎日新聞』2012年3月22日

中教審:教員免許取得、国家試験見送る報告書 WG「養成が優先」

 教員養成の在り方を話し合う中央教育審議会の有識者ワーキンググループ(WG)は21日の中教審総会で、教員免許取得の条件として検討していた国 家試験について、「さまざまな課題がある」として早期導入を見送る報告書を提出した。中教審の特別部会で検討を続け、今夏をめどに答申をまとめる。

 現行の教員免許は、教職課程を履修した大学生に都道府県教育委員会が授与する。国家試験の導入は、医師や薬剤師などを参考に、教員の資質と能力の 最低基準を国が保証して信用を高める改革案として浮上。だが、WG内で「教員養成の内容や研修の充実を優先させるべきだ」などの異論が出され、早期の導入 を見送った。

 また、報告書は教員免許について修士レベル化を求め、一般(修士レベル)▽基礎(学士レベル)▽専門(教科指導などの専門性を証明)--に再編することを提案した。【木村健二】

 

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