地域医療研究で協定三重大が伊賀、名張市で講座『読売新聞』三重版2012年3月20日付

『読売新聞』三重版2012年3月20日付

地域医療研究で協定三重大が伊賀、名張市で講座

 三重大(津市)と伊賀、名張市は、地域の医療研究と市民の診療をする寄付講座を開設することになり、19日、3者で協定を結んだ。深刻な医師不足を補うのが目的で、県内では初の取り組みという。

 講座は「伊賀地域医療学講座」。大学から派遣される内科、外科医計7人が伊賀市の上野総合市民病院、岡波総合病院、名張市立病院で診療するとともに、地域の保健、福祉の現状を調査。三重大医学部の研修医が3病院で臨床研究する際には7人が各専門分野で指導する。

 講座は来月から2014年3月までの2年間。両市は計7400万円を三重大学に支払う。医師不足に悩む両市が大学側に打診し、1年間にわたって協議を続けてきた。

 同大学で行われた調印式で、内田淳正学長は「市と大学が共同して地域医療に貢献する講座は画期的」と語り、伊賀市の内保博仁市長、名張市の亀井利克市長は「県内最大の三重大病院からの助けは重要。伊賀地域にいる18万人の市民が適切な医療を受けられるよう、互いに連携したい」と話していた。

Proudly powered by WordPress   Premium Style Theme by www.gopiplus.com