恐竜博物館研究部門が県立大機関へ 国際的活動の円滑化狙う『福井新聞』2012年3月20日付

『福井新聞』2012年3月20日付

恐竜博物館研究部門が県立大機関へ 国際的活動の円滑化狙う 

 福井県と県立大が、県立恐竜博物館の研究部門を同大の研究機関として新年度内にも改編する方向で協議を進めていることが19日、関係者への取材で分かった。

 国外の自然科学系博物館は大学の付属機関として設置されているケースが多く、学会や論文発表では信頼性の裏付けともなっているという。研究員が教授や准教授の身分を併せ持つことで、国際的な研究活動を円滑化する狙いがある。

 また、世界的に評価が高い同博物館の研究を、同大の研究として行うことで、国際的な知名度アップにつなげる。大学の機関になると、国からの研究費助成の面でのメリットも期待できるという。

 大学院に古生物専門の専攻課程を設けることも検討材料にある。2010年度、吉田優一郎理事長を委員長に経済、水産、看護などの専門家で組織する同大改革構想委員会がまとめた報告書では、先端研究の推進の具体的提言として、「県立恐竜博物館との研究活動の連携」を盛り込んでいた。(小島茂生)

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