オーバードクター72人応募 活用事業 県教委、反響に驚き 『読売新聞』静岡版2012年2月24日付

『読売新聞』静岡版2012年2月24日付

オーバードクター72人応募 活用事業 県教委、反響に驚き

 就職していない大学院博士課程修了者らを県立高校に配置する県教委の「オーバードクター等活用事業」に、定員の2倍以上の72人が応募したことがわかった。県教委は「予想以上の反響」と驚いている。

 この事業は、大学院博士課程を修了しながら大学や企業などに就職先が見つからない「オーバードクター」らを、新年度から県立高校に配置し、理数系生徒の学力向上や教育現場の指導力向上を図ることが狙い。全国的にも珍しい取り組みで、雇用創出にも期待がかかっている。採用枠は32人程度で、今月17日まで応募書類を受け付けていた。

 理数系科目や農・工業などに関する博士号取得者を常勤講師とする「サイエンスエキスパート」枠には33人(募集予定10人程度)、理数系科目や外国語、芸術、防災などに関する博士、修士号取得者を非常勤講師とする「博士・修士派遣」には39人(同22人程度)の応募があった。

 20~30代が7割を占めたが、中には70代の応募者も。県外からの応募も多かったという。県教委は3月3日に採用面接を行い、3月下旬、内定者を対象に公務員としての心構えなどについて研修会を行う。

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