秋入学 4大学が検討…神奈川 『読売新聞』2012年2月23日付

『読売新聞』2012年2月23日付

秋入学 4大学が検討…神奈川

横国、市立大、関東学院、神大 

 神奈川県内に拠点を置く横浜国立大学(横浜市保土ヶ谷区)など少なくとも4大学が、入学時期を4月から9月頃にする秋入学への移行について検討を始めたことが22日、わかった。 

 秋入学を巡っては東京大学などの主要大学が移行する方針を表明しているが、移行の実現に向けては高校や官公庁、企業などの協力も必要なため、各大学は移行の可否も含めて慎重に検討を続ける方針だ。(松崎美保) 

 ほかに検討を始めたのは、横浜市立大学(同市金沢区)、関東学院大学(同)、神奈川大学(同市神奈川区)の3校。 

 横浜国大は、今年1月に溝口周二副学長を中心とした秋入学に関する検討チームを設置した。同大広報渉外室の大沢俊正室長は「導入ありきではないが、国立大は社会の関心、要請に応えなくてはいけないので検討する」と話している。 

 横浜国大では2008年から教育人間科学部に限り、海外の高校を卒業した帰国子女を対象に秋入学を行っている実績がある。 

 横浜市大でも昨年初めて、大学院の一部の研究科で海外からの留学生を対象に秋入学を実施した。同大学術企画課の小林聖子課長によると、秋入学について検討委は設置していないが、学内の会議で他大学の情報を集めるなど準備を進めている段階だという。小林課長は「他大学がやるからではなく、導入のメリットは何か、国際化を進める手段として秋入学が有効なのかについても検討したい」と慎重な姿勢を見せた。 

 関東学院大も検討委などはまだないが、「大手の大学が検討するのであれば従わざるを得ない」(事務局関係者)という。 

 神奈川大では、海外の大学や大学院からの要請を受けて、大学院歴史民俗資料学研究科に限って、秋入学の導入を検討しており、早ければ13年秋から実施する見込み。大学全体での導入の是非についても検討していく方針だ。 

 

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