大学改革へ学生も参画/香川大で公開シンポ『四国新聞』2012年2月2日付

『四国新聞』2012年2月2日付

大学改革へ学生も参画/香川大で公開シンポ

 香川大は1日、幸町キャンパスを主会場に、今後の大学改革のビジョンを示す「構想会議」の公開シンポジウム「“私たちの香川大学”が動き出す」を開いた。学生と構想会議の学外委員らが、学生、大学それぞれに期待することや課題などを公開討論。学生からは要望を出すだけでなく「自分たちも動かなければ」という声も上がった。

 構想会議は昨年10月に発足し、学外有識者や学部長ら計24人で構成。これまでに4回会合を開き、教育・研究面での課題や大学のあるべき姿などを協議してきた。

 シンポジウムは、構想会議で進める改革に学生の意見を反映することなどが狙い。医、工、農の各学部のキャンパスをテレビ会議でつなぎ、計約200人が参加した。

 学生は、「3年次の就職活動までに社会人と接する機会を増やしていくべき」「学生が自由に集まって打ち合わせできるスペースがない」などと大学生活で感じている課題を提起。中には、「私たちが動かないと、意見だけ言っても仕方がない」と学生側の積極性や主体性が必要との意見も出ていた。

 学生と教職員の垣根を取り除けばよりよい大学になるとの意見に、洲之内徹四国電力取締役副社長は、「共に良い大学にするというところで、ベクトルを合わせていってほしい」とアドバイスしていた。

 構想会議では今回の意見も踏まえ、3月をめどに大学の将来構想の骨子案をまとめる予定。

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