東大学長、秋入学協議組織「中核は10~20校」『日本経済新聞』2012年1月27日付

『日本経済新聞』2012年1月27日付

東大学長、秋入学協議組織「中核は10~20校」

 東京大の浜田純一学長は26日、秋入学移行を大学間で協議する組織について、10~20校程度を中核にする考えを示した。報道各社との懇談会で明らかにした。既に参加を呼び掛けている国私立の有力11校が中心になるが、秋入学に関心を持つ大学とは広く連携して緩やかな連合体を目指すとした。

 浜田学長は「秋入学のように全国的な広がりを持つ問題は、参加校を限定した形で議論するのは望ましくない」と指摘。政府や企業側との交渉を進めるために中核の大学群は必要だが、各大学が広く議論の場に参加できるようにするとした。

 東大は4月の協議組織設置に向け、旧帝国大6校と一橋、筑波、東京工業、早稲田、慶応の計11校に参加を打診した。浜田学長は「地方大学でも前向きな動きがあり、地域ごとに議論する場があっても良い」と話した。

 採用時期の見直しなどを話し合う産業界と大学側の協議組織については「中小企業や地方企業の団体とも議論したい」と大企業以外にも参加を求める考えを示した。

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