寄付講座:北陸電力、富山大に 電気工学分野に1億円『毎日新聞』富山版2012年1月24日付

『毎日新聞』富山版2012年1月24日付

寄付講座:北陸電力、富山大に 電気工学分野に1億円

 富山大(遠藤俊郎学長)は北陸電力(本店・富山市)の寄付講座「先進電力システム」を4月から大学院理工学研究部に設置することになり、23日、富山市の五福キャンパスで目録・感謝状贈呈式が行われた。

 同講座は電気工学分野の教育支援が目的。北陸電力からの寄付は16年度末までの5年間で総額1億1800万円。電力中央研究所(東京都)の田中和幸・研究参事を教授に迎え、東大大学院生1人を助教に配置。電力系統解析技術の改良や再生エネルギー大量導入時の系統対策などの研究に取り組む。また、田中教授は週1回金沢大でも講義を担当するほか、北陸地区の他大学への派遣も検討している。

 この日は久和進・北陸電力社長から遠藤学長に目録が手渡され、遠藤学長から感謝状が贈呈された。久和社長は「太陽光など新しい分野も含めて勉強してもらい、実りあるものにしていきたい」と期待していた。

 一方、富山大では国や原子力関連企業などから06~10年度に計835万円の原子力関連研究費を受けている。遠藤学長は「脱原発など日本の電力事情のさまざまな取り組みがあるが、これまで軽視されがちな本質的な部分を積み上げて、新しいものを常に見直すのが基本。(今回の寄付講座では)それができるよう努力していきたい」と話していた。【青山郁子】

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