先端大 中国機関と留学協定 国内個別大で初 公費学生を募集『読売新聞』石川版2012年1月13日付

『読売新聞』石川版2012年1月13日付

先端大 中国機関と留学協定 国内個別大で初 公費学生を募集

 北陸先端科学技術大学院大(能美市、片山卓也学長)は12日、中国国家留学基金管理委員会(CSC)と公費留学生受け入れに関する協定を締結した。CSCはハーバードやオックスフォードなど、欧米の大学とは協定を締結しているが、国内の個別大と締結するのは先端大が初めて。

 CSCは中国政府奨学金業務を主管する中国教育部直轄の非営利法人で、中国人の公費派遣留学などを扱っており、昨年は1万人を超える学生を海外に派遣した。

 先端大には1日現在、博士課程前期、後期合わせて948人の学生がいるが、うち262人(27・6%)が外国人留学生。中国からが最も多い90人で、現在はほとんどが私費留学だという。

 協定により、同大はCSCの協力で中国全土で広く学生を募集できるほか、協定に基づいて入学した学生は、滞在中の生活費がCSCから奨学金として支給され、大学の入学料や授業料は免除される。

 協定の調印式には片山学長とCSCトップの劉京輝秘書長らが出席。劉秘書長は「研究レベルが世界でもトップクラスにある先端大との協定締結は、日中友好の進展につながると期待している」とあいさつ。その後、両者が協定書にサインし、握手を交わした。

 片山学長は「中国がわが校の実力を認めてくれて大変うれしい。優秀な学生が来てくれることを期待している」と話していた。協定に基づく定員は20人で、第1期生の入学は来年10月を予定している。

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