認知症専門の相談拠点 千葉市が計画、千葉大病院に『日本経済新聞』関東・甲信越版2012年1月14日付

『日本経済新聞』関東・甲信越版2012年1月14日付

認知症専門の相談拠点 千葉市が計画、千葉大病院に

 千葉市は13日、2012~14年度の高齢者保健福祉推進計画(介護保険事業計画)の素案を公表した。千葉大学医学部付属病院と連携して認知症専門の医療相談拠点を12年度中にも開設する。特別養護老人ホームを3年間で460床増やす。住民の意見募集や説明会などを経て3月下旬をめどに計画をまとめる。

 千葉大病院に認知症の診断や治療のための検査、医療機関紹介などの相談を手掛ける「認知症疾患医療センター」を開設する方針。同病院に運営を委託し、相談などにあたる職員を常駐させる。同様のセンターは県内では袖ケ浦市の病院にあり、千葉市が開設すれば2カ所目となる。

 社会福祉士などを置いて高齢者の支援をする「地域包括支援センター」は10月をめどに、現状の12カ所から倍増させる。

 11年度末の特別養護老人ホームのベッド数は2592床の見込み。整備を進め、14年度末に3052床とする。

 施設での日帰り介護や訪問介護などを組み合わせて提供する小規模多機能型の居宅介護事業所は24カ所と現状の3倍弱に増やす。

 介護保険料は月の基準額ベースで現行の3975円から4887円と2割強上げる見通しだ。

 14年に千葉市の高齢者の人口は24万1000人と現在から約4万5000人増えると推計されている。高齢化率は24.8%と約4ポイント上昇する見通しだ。

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