福井大に独立専攻新設『福井新聞』2011年12月22日付

『福井新聞』2011年12月22日付

福井大に独立専攻新設

 二〇〇二年度財務省原案の復活折衝で二十二日、福井大に独立専攻「ファイバーアメニティ工学専攻」を新設することが決まった。繊維加工技術を情報技術(IT)分野に応用する研究のため設置を求めていたもので、教授、助教授それぞれ七人ずつが配属される。また大学院教育研究科には、全国初のケースとなる「学校改革実践コース」設置が認められた。また、福井医科大付属病院に総合診療部、病理部の両部門設置が認められた。

 「ファイバーアメニティ工学専攻」は、繊維加工技術を応用し、光ファイバーを基盤材料とした高分子ファイバーの創成を目指す。また、その高分子ファイバーによる通信技術やデザイン分野を研究し、IT関連技術を追究。地場産業の活性化に役立てる。

 工学部の組織に属さない「独立専攻」となる。入学定員は博士前期(修士)課程が三十六人、同後期課程(博士)が十五人。

 「学校改革実践コース」は、現職の教員が学生となり、大学教官が各校の授業に出向くことで、現場を通して研究に取り組むというコース。本年度から試行的に同コースを設置しており、新年度からは正式なコースとなる。教育研究科の学校教育、障害児教育の両専攻にそれぞれ設置される。

 また復活折衝では同科に、夜間に昼間同様の授業を行う「夜間主コース」の設置も認められ、両専攻と教科教育専攻に設ける。増加する定員は三専攻で計二十四人。

 福井医科大付属病院の総合診療部は、患者の初期診断に当たり外科、眼科など各分野への振り分けを行うことで効率的な診療を行う部門。総合診療医の養成も図る。

 病理部は一九八三年から検査部の中に設置されていたが、正式な部門となる。

Proudly powered by WordPress   Premium Style Theme by www.gopiplus.com