三重大と中部地方整備局が防災力向上へ協定『読売新聞』三重版2011年12月20日付

『読売新聞』三重版2011年12月20日付

三重大と中部地方整備局が防災力向上へ協定

 三重県内の防災力向上に貢献しようと、三重大(津市)と国土交通省中部地方整備局は19日、防災で連携するための協定を結んだ。東海4県と長野県の一部を管轄にする同整備局が大学と同様の協定を結ぶのは初めて。研究面を中心に連携していく。

 東海・東南海・南海の三連動地震発生時には、県内では大きな被害が出ることが予想される。このため、道路や河川、港湾を整備する同整備局と、幅広い研究を進める傍らで市民を含めて防災活動に取り組む人材を育てている同大が課題の情報共有を図る。

 災害のメカニズムや防災啓発などの調査・研究について協力するほか、整備のあり方について意見を交わし、効果的な施設整備に生かしていく。また、同整備局からの非常勤講師派遣、三重大からのインターンシップも実施し、人材面でも交流するという。

 同大で行われた調印式には内田淳正学長や足立敏之局長らが出席。内田学長は「道路も含めたインフラ整備は危機分散にとって重要。有益なものになるよう努力を重ねたい」と述べ、足立局長も「大災害に対する備えについて手を携え、地域全体の発展につなげたい」と語った。

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