自信と希望示したのに信じ難い/はやぶさ2予算 政府与党の圧縮要求/初代率いた川口教授『しんぶん赤旗』2011年12月14日付

『しんぶん赤旗』2011年12月14日付

自信と希望示したのに信じ難い/はやぶさ2予算 政府与党の圧縮要求/初代率いた川口教授

 小惑星探査機「はやぶさ」の後継機(はやぶさ2)の来年度予算圧縮を政府・与党が求めたことについて、はやぶさのプロジェクトマネジャーを務めた 川口淳一郎宇宙航空研究開発機構教授が13日までに、宇宙機構のホームページ(HP)に「信じ難い評価を受けていることに驚きを禁じ得ない」とする文章を 掲載しました。

 はやぶさ2は、2014年度内の打ち上げを目指し、総予算は218億円。打ち上げが迫っており、来年度の予算要望額70億円が大幅に圧縮されれば、計画全体に影響します。

 HPで川口教授は、はやぶさの成果を受けて米国、欧州が小惑星探査計画を打ち出したことに触れ、「わが国の科学技術が、世界から追われるフロント ランナーの立場にある代表例」と指摘。「国民と世界に対し、われわれは単なる製造の国ではなく、創造できる国だという自信と希望を具体的に提示した」と意 義を強調しました。

 その上で、技術の継承と人材育成の必要性から、「今、はやぶさ後継機を立ち上げることができなければ、日本ははやぶさ初代の成果を振り出しに戻してしまう」と危機感を表明。政府・与党に再考を求めました。

 

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