金属材料分野で関西との連携促進 東北大『神戸新聞』2011年12月2日付 

『神戸新聞』2011年12月2日付

金属材料分野で関西との連携促進 東北大 

 東北大学は、強みとしてきた金属材料の分野で、関西に集積するものづくり企業や大学との連携を強化している。地元の技術力を生かして実用化を早め、東北と関西の産業活性化を目指す。

 産学連携の窓口となってきた「東北大金属材料研究所大阪センター」(大阪府立大内)を今春、「関西センター」に改編。大阪だけだった対象地域を兵庫や京都に広げた。

 これに伴い、兵庫県立大と提携。同大大学院工学研究科(姫路市)内に分室を設け、教員2人が駐在。今後、同科の各研究グループと相互に協力し大型放射光施設「スプリング8」やスーパーコンピューター「京」の活用を目指す。

 次世代材料として期待されるアモルファス合金など、東北大の研究分野に企業の関心は強い。センターは2006~10年度、中堅・中小を含む大阪の30社と共同研究し、44件の特許を出願した。また兵庫など関西企業からの技術相談は07年度の102件に対し10年度は400件に増えた。

 センター長を務める正橋直哉教授は「東北への工場進出にも期待している」とした。同センターTEL06・6748・1023(クリエイション・コア東大阪内)(内田尚典)

Proudly powered by WordPress   Premium Style Theme by www.gopiplus.com