中央教育審議会(第78回) 議事録 平成23年9月22日

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中央教育審議会(第78回) 議事録

1.日時
平成23年9月22日(木曜日)14時~16時

2.場所
文部科学省「第二講堂」(旧文部省庁舎6階)

3.議題
 1.諮問 (1)スポーツ基本計画の策定について、(2)学校安全の推進に関する計画の策定について
 2.中央教育審議会運営規則の一部改正について
 3.東日本大震災からの復旧・復興への対応について
 4.東日本大震災の被害を踏まえた学校施設の整備に関する検討会緊急提言について
 5.各分科会等からの審議状況の報告
 6.その他

4.議事録
(略)

【三村会長】
 はい、ありがとうございました。 次は大学分科会から、安西分科会長、よろしくお願いします。 

【安西副会長】
 大学分科会からのご報告を申し上げます。今、大学分科会は第6期になっておりますけれども、前期第5期までの審議を踏まえまして、今年の2月に、当時の鈴木副大臣から審議の依頼を受けました。3つの観点、1つは教育の質の保証、それから向上の推進。2番目が機能別分化と連携の推進。3番目が大学の組織・経営基盤の強化。その3つの観点に重点を置きまして審議を現在深めているところでございます。

 8月24日の大学分科会におきまして、これまでの主な論点をまとめさせていただきました。資料10に沿って説明させていただきます。

 主な論点は、まとめた上のでございますけれども、今後の審議につきましては、大学教育を通じた共通基盤の確立につきまして、特に学部、学士課程教育について、平成20年に答申が出ておりますけれども、そういった成果と課題を踏まえまして、これからのあり方のさらなる検討を、もう既に進めております。大学院教育につきましては、今年の1月に「グローバル化社会の大学院教育」の答申を出しております。この答申で掲げられました事項の中で制度的対応が必要なものにつきましては、既に制度の具体的な検討が進められております。

 2番目の機能別分化と連携の推進につきましては、後ほど申し上げます。

 それから、3番目の学内ガバナンスの強化、組織・経営基盤の強化につきましては、いろいろな今まで申し上げましたこととも関連いたしますので、それらもあわせて、また国内外の状況を調査しながら検討を進めることになっています。

 機能別分化の観点につきましては、資料10の裏側、2ページ目をごらんいただければと思いますけれども、大学の取組を支援する方策について、平成17年の答申で一定の提唱はされております。その支援策を具体化して推進するために、当面の支援策といたしまして、3つの支援策を取りまとめております。

 第1に、機能別分化の進展に対応した取組への財政的な支援でございまして、GP事業等行われてまいりましたけれども、そこでの課題を踏まえて、各大学がそれぞれの判断でもって重視する機能や役割を充実、強化して、組織的な教育を効果的に進める、その支援を講じることが大事だということになっております。また、もちろんグローバル化へのさらなる展開も大事でございます。

 ただ、支援に当たりましては、学内外における厳格な評価、またその成果が他の大学でも、それぞれの特色に基づいて活用されることを一層重視すべきだということになってきております。

 第2に、各大学の教育活動の可視化ということでございまして、大学分科会での議論に基づいて、既に教育情報の公表につきましては、今年の4月から大学設置基準が改正されまして、各大学の取組が始まっておりますけれども、個別の大学の取組に加えまして、各大学の教育活動の状況について一覧できるようなデータベース、これは大学ポートレートと仮称しておりますけれども、これを早急に整備したいということを提起しております。既に諸外国では、そういう大学データベースの整備が急速に進んでおりまして、高校生ですとか保護者の方々が大学の内容を、ある意味、標準的なフォーマットでもって見られるようになってきております。大学の国際競争力の観点からも、大学ポートレートを早急に整備したいということを提起させていただいております。

 3番目に、政府と大学の中間にあって大学を支援する団体の機能が大事だ。それを充実させていきたいという議論がなされております。大学機能別分化の進展に対応しながら教育の質の向上を進めることが大事ですので、その取組を一層充実させるということにしております。大学それぞれは非常に頑張っておられるとは思いますけれども、一歩海外に出れば、日本の大学はどうなっているのかと言われることは多々ございます。ぜひ、これから大学分科会として鋭意議論させていただきます。ありがとうございます。 

【三村会長】
 はい、ありがとうございました。

(略)

お問い合わせ先
生涯学習政策局政策課

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