榊学長・再選に抱負語る(下)『東海日日新聞』2011年11月3日付

『東海日日新聞』2011年11月3日付

榊学長・再選に抱負語る(下) 

◆わが国初の国際会議も

 豊橋技術科学大学は76 (昭和51) 年10月に設立され、 今年で35周年を迎えた。 それを祝い、 14日から20日までの1週間を 「技科大ウィーク」 とし、 関連行事を展開する。 16日に開学35周年記念式典および記念講演会を行い、 17、 18日の両日にわたり大学内で、 日本初の異分野融合研究の国際会議を開く。 一般公開講座もある。

 次期学長に再選された榊佳之学長 (69)は 「次の時代へ向けて、 新たなる飛躍をめざす本学の姿勢を示したい。 特に関係者に発信したい」 と意気込む。

 主な記念事業は次の通り。

 【工学教育国際協力研究センター (ICCEED) 設立10周年記念シンポジウム】 「工学教育国際協力の将来像~大学間ネットワーキングへの期待」 と題し、 15日午後1時30分から講義棟A―101で行う。 基調講演、 招待講演、 プロジェクト紹介、 総合討論などを行う。

 【開学35周年記念式典・記念講演会】16日午後1時30分から講義棟A―101で開く。 榊学長のあいさつなどのあと、 席上で、 中部瓦斯相談役で同大学特別顧問の神野信郎氏と、 ベトナム国家大学ハノイ校工科技術大学のグエン・ゴク・ビィン学長に名誉博士号を贈る。 また東京理科大学の藤嶋昭学長の記念講演 「感動しつつ、 良い雰囲気のもとで研究しよう~光触媒を例にして」 がある。

 【アジア太平洋異分野融合研究国際会議】17日午前10時に、 大学内エレクトロニクス研究所で始まり、 18日も午前9時から再開する。 豊橋技科大が主催し、 学界、 産業界から世界中の先端研究者が集い、 エレクトロニクス、 エネルギー、 生命科学、 環境科学など、 これからの人類社会の課題に向けての戦略的研究の成果や展望を発表する。 国内外から200人以上の研究者が豊橋に集結する。

 ゲノム研究の世界的権威であるH・グロス教授 (ドイツ・ウルツブルグ大学) による、 ミツバチがヒトと同じように 「数える」 能力を会得した過程や意義について、 最新の研究成果の紹介があるほか、 J・S・ジャン教授 (嶺南大学) によるLED照明とIT技術を融合した医療・農業・自動車・通信に新しい光をもたらす照明技術について、 韓国の戦略的な取り組みなどを紹介する。 会場には三菱化学ホールディング、 デンソーなど40社が出展する。 次回は来年11月に田原市の伊良湖岬で開催する。

 【一般公開講座第一弾】18日午後6時30分から講義棟A―101で行う。 「災害を知り、 備える」 をテーマに、 4月に発足した安全安心地域共創リサーチセンターの教員が分かりやすく説明する。 25日、 12月2日、 9日の4回シリーズ。

 【一般公開講座第二弾】宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所の川口淳一郎教授を招き、 19日午後1時15分から、 講義棟A―101で行う。 03年5月から 「はやぶさ」 が挑んだ世界初の往復の宇宙飛行、 その7年間の歩みを振り返る。 高校生以上。 受講無料。 (山崎祐一)

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