京大が医学系准教授を提訴 使いすぎ研究費返還要求 『読売新聞』2011年11月2日

『読売新聞』2011年11月2日

京大が医学系准教授を提訴 使いすぎ研究費返還要求 

 国の補助金の枠を大幅に超えて研究費を使ったとして、京都大は、大学院医学研究科の元准教授の男性を相手取り、購入費を立て替え払いした約1650万円の返還を求めて京都地裁に提訴した。 

 訴状などでは、元准教授は肝臓移植で国内トップ級の実績を持つ研究室のナンバー2として、移植後の拒絶反応を抑える治療法の研究を担当。2007、08年度に交付された国の補助金計約1億6300万円のうち、男性が使える額は約1億3300万円だった。 

 しかし、実際に使ったのは約1億7600万円に上り、差額の約4300万円は、大学が立て替え払いした。うち約2650万円は男性が返済を約束しているが、実験用のミニブタ購入代金など残りの約1650万円は拒否している。 

 元准教授は昨年2月に依願退職しており、代理人の弁護士は「研究費は正当に使っており、今後、訴訟で争っていく」と話している。

 

 

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