日中韓大学交流モデル事業、10件を選定 単位互換など『日本経済新聞』2011年11月1日付

『日本経済新聞』2011年11月1日付

日中韓大学交流モデル事業、10件を選定 単位互換など

 文部科学省は1日、日本、中国、韓国の3カ国の大学間で授業の単位互換や共同学位の授与を進める「キャンパス・アジア」構想のモデル事業に10件を選んだと発表した。留学生を相互に受け入れる仕組みを整え、大学の国際化を後押しする狙いだ。

 参加する大学は東北、東京、東京工業、一橋、名古屋、立命館、神戸、岡山、九州、政策研究大学院大の10校。3カ国で延べ300人の学生が奨学金を利用して互いの国を行き来する。

 例えば東大は北京大(中国)、ソウル大(韓国)と連携し、公共政策や国際関係分野で修士課程の大学院生を相互派遣する。学生は出身大学で1年間、別の大学で1年、残りの大学で半年学び、2校の学位を取得する。

 同省は、この10件とは別に東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国も含めた大学間交流を行うモデル事業に京都大や早稲田大などの3件を選んだ。米国や欧州、オーストラリアの大学との交流事業では12件を選んだ。

 各事業には91校から計183件の申請があった。採択された事業には1件あたり年8千万円まで補助金が交付される。事業期間は5年間になる。

Proudly powered by WordPress   Premium Style Theme by www.gopiplus.com