メディカルバレー研究講座 大分大に設置『大分合同新聞』2011年10月29日付

『大分合同新聞』2011年10月29日付

メディカルバレー研究講座 大分大に設置

 医療産業の拠点化を図る東九州メディカルバレー構想の推進に向けて、県と県内に生産拠点を持つ川澄化学工業(本社・東京都)は11月から、大分大学医学部に寄付講座を設置する。血液・血管分野の医療機器を中心とした研究開発のほか地場企業の参入支援、高度な医療機器を操作できる人材育成を担っていく。期間は3年間。運営費は年間5千万円で両者が折半する。

 講座名は臨床医工学。トップには人工腎臓など血液浄化が専門の阿岸鉄三東京女子医科大学名誉教授(東京都)が、客員教授として就任。その下で大分大学内の医学系と工学系、川澄化学の研究者が、血液浄化に関する最先端の研究を進める。

 講座と地場企業の橋渡しをするコーディネーターも配置。臨床の現場で何が必要とされているのかを把握して企業側に情報提供し、医療機器の開発や技術力向上につなげる。

 28日、県庁で設置協定の締結式があり、広瀬勝貞知事、川澄化学工業の川野幸博社長、大分大学の北野正剛学長が協定書に調印。広瀬知事は「メディカルバレー構想の実現に欠かせない“知の拠点”ができた。研究開発や人材育成を前進させていきたい」と話した。

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