東北大との災害科学協定「幅広く」 神戸大副学長『神戸新聞』2011年10月21日付

『神戸新聞』2011年10月21日付

東北大との災害科学協定「幅広く」 神戸大副学長 

 神戸大と東北大(仙台市)が災害科学分野の研究や人材育成などで包括協定を結ぶことをめぐり、神戸大の正司健一副学長が20日、県庁で会見し、「それぞれ阪神・淡路と東日本の震災を経験した大学同士で知識やノウハウを交換し、防災など研究成果を上げたい」と強調した。両大は23日、仙台市内で協定の締結式を開く。

 協定は、両大の得意分野を生かして災害復興や防災に生かすことが狙い。学術研究だけでなく、人材養成や社会貢献など幅広い分野の連携を盛り込むとしている。

 正司副学長は会見で、具体的な研究内容は未定とした上で、神戸大は神戸・ポートアイランドに開設した「統合研究拠点」で、計算データを立体映像で表示する「3次元可視化装置」を活用する考えを表明。スーパーコンピューターの研究に強い東北大と、津波や地震の構造解析などに取り組むことに意欲を示した。

 さらに「災害用ロボットの開発や学生ボランティアの支援など、理系・文系の枠を超え、災害に関連する幅広い分野で連携したい」と述べた。(本田純一)

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