信大病院でドクターヘリが運航祝う 県内2機目、記念式典『信濃毎日新聞』2011年10月2日付

『信濃毎日新聞』2011年10月2日付

信大病院でドクターヘリが運航祝う 県内2機目、記念式典 

 県内2機目となる信大病院(松本市)のドクターヘリが1日、運航を始めた。出動時間は原則午前8時半から午後5時で、この日の出動はなかった。この日は病院の屋上にあるヘリポートで記念式典が開かれ、阿部守一知事、山沢清人信大学長ら約50人が出席。機体やヘリ内部の装備を見学した後、テープカットなどをして祝った。

 厚労省医政局指導課によると、全国に配備されたドクターヘリは、今年9月末時点で23道府県27機。うち複数のヘリを運航しているのは、北海道(3機)、千葉、静岡(以上2機)の3道県のみ。

 今後、信大病院のヘリは中南信、2005年から運航している県厚生連佐久総合病院(佐久市)のヘリは東北信を主に担当する。出動要請が重複して困難な場合は、もう一方に出動を依頼する。医療機関から患者を転送する際は、転送先が佐久総合病院か信大病院ならば、区分によらず、その病院に依頼する。

 記念式典で阿部知事は「1人でも多くの県民の命が救われることを期待する。信大病院と佐久総合病院、現場の消防との連携を、さらに強化してほしい」とあいさつ。信大病院高度救命救急センター長の岡元和文教授は「全県を視野に入れた救急医療の態勢が整った。今後も多くの救急医療の人材を養成して各地に供給し、全県の態勢を充実させていく」と話した。

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