国際人材育成で連携 金大とアジア4大学、11月に会議『北陸中日新聞』2011年9月28日付

『北陸中日新聞』2011年9月28日付

国際人材育成で連携 金大とアジア4大学、11月に会議

 アジアの四大学と金沢大の学長らが、国際化を担う人材の育成をテーマに意見を交わすフォーラムが今秋、石川県立能楽堂(金沢市)で開かれる。福島第一原発事故が収束せず、懸念が広がる中、国境を越えた連携の重要性を発信するのが狙い。主催する金大によると、研究者レベルでなく、各国の高等教育機関のトップを集めた国際フォーラムの開催は、地方の大学で初めての試みとなる。

 金大の創基百五十年記念事業の一環で、海外の各大学の意見に耳を傾け、教育や研究、人材育成の未来像を描く。中村信一学長は「世界に開かれた教育を重視する。高等教育機関として、東アジアで中心的な立場を目指すという姿勢を明確に示したい」と語った。

 フォーラムは十一月十二日。アジアを代表する中国・北京大の前学長、韓国・釜山国立大学校の総長、タイ・チェンマイ大学長、ベトナム国家大学ハノイ学長が来日する。大学が果たすべき役割を題材に講演し、パネルディスカッションで各国の現状を報告する。翌十三日には、しいのき迎賓館(金沢市)を主会場に、留学生の交流会を予定。各国の学長らにも加わってもらい、金沢の魅力を伝える機会にする考えだ。 (前口憲幸)

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