来春に徳大、院に助産学コース 救急・不妊治療へ人材養成『徳島新聞』2011年9月3日付

『徳島新聞』2011年9月3日付

来春に徳大、院に助産学コース 救急・不妊治療へ人材養成

 徳島大学は2012年4月、大学院保健科学教育部に助産学実践コースを設置する。出産の手助けや新生児の保健指導といった本来の役割のほか、救急対応もできる助産師を育てる。現在、文部科学省にコースの開設を申請中で、年内にも認可される見通し。

 2年間の教育期間に、救急救命や不妊治療にも対応できる知識と技術を身に付ける。修了すれば修士号が得られる。定員は8人。

 全国的に産婦人科医が減少しており、助産師確保の必要性が叫ばれている。コースの開設は、高度な知識を持ち指導的な役割が果たせる助産師を育成するのが目的。受験できるのは、4年制大学卒業者のほか、看護師や助産師として臨床経験があり、大学卒業と同等と大学が認めた者。

 徳島大は2006年度に国立大学で初めて助産学専攻科を設置し、これまでに90人が卒業した。専攻科は4年制大学卒業者を対象にしていたが、履修年限は1年で、専門知識を学ぶには短く学位も得られない。このため、専攻科を大学院に格上げする形で助産学コースを設置することにした。

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