名古屋大教授が裏金5450万円、懲戒処分『読売新聞』 2011年7月5日

『読売新聞』 2011年7月5日

名古屋大教授が裏金5450万円、懲戒処分

 名古屋大学(名古屋市千種区)は4日、取引業者に薬品など消耗品の架空発注を繰り返し、大学から支払われた計約5450万円を業者に保管させ、研究用の備品購入に充てていた同大理学研究科の60歳代の男性教授を6か月間出勤停止の懲戒処分にしたと発表した。

 同大によると、教授は2004年度まで、業者に架空発注を繰り返し、大学から支払われた代金を業者に管理させる手口で 裏金を作っていた。同大の調査に、教授は「研究用具の修理費に困った経験から、安定した研究資金を確保したかった。いつから不正を始めたかは覚えていな い」と話し、「預けた裏金はすべて研究用に使い、私的な流用はしていない」と説明。大学側の調査で教授は預けた裏金で顕微鏡(約2600万円)やパソコン (約117万円)などを購入していた。

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