英 教職員ら大規模ストライキ NHKニュース配信記事 2011年7月1日付

NHKニュース配信記事 2011年7月1日付

英 教職員ら大規模ストライキ

政府による大胆な歳出削減が進められているイギリスで、先月30日、年金制度の改革に反対する教職員らが数十万人規模のストライキを実施し、5000校を超える小中学校が休校になりました。

イギリスでは、政府が巨額の財政赤字の削減に向けて4年間で10兆円規模の歳出削減に取り組んでおり、年金制度を巡っても受給開始年齢の引き上げなどの改革を進めています。こうしたなか、教職員らの労働組合が先月30日、年金改革に反対するストライキを実施し、ロンドンの中心部では数千人が参加するデモ行進が行われました。参加した教師の1人は「大学の学費引き上げや教職員の年金改革など、教育部門が狙い撃ちされており、財政再建によって教育現場が傷ついてしまう」と憤りをあらわにしていました。地元の報道などによりますと、ストライキに参加した教職員らは数十万人規模に上り、イングランド地方とウェールズ地方では、日本の小中学校に当たる公立学校5600校余りが休校になったほか、一部の授業を取りやめた学校も5000校近くに上り、全体の半数以上が影響を受けました。今回のストライキには、教職員だけでなく、空港などで入国管理に携わる職員らも参加していますが、これまでのところ、ロンドンの玄関口、ヒースロー空港などでは大きな混乱は起きていません。

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