『佐賀新聞』2011年6月29日付
入試成績上位に奨学金 佐賀大学
佐賀大学は、入学試験の成績上位者を対象にした給付型奨学金制度を創設する。優秀な人材の確保が狙いで、出願時の申請者の中から推薦入試やセンター試験の成績に基づいて12人程度を選出。年額30万円で、成績次第で在学中の4年間(医学部医学科は6年間)支給する。国立大学法人では九州初、全国でも先行的な取り組み。
少子化対策や国立大学法人化に伴う特色づくりの一環として全国的に導入の動きがあり、佐賀大は来春の入学者から実施する。名称は「かささぎ奨学金」。推薦入試と前期日程入試の出願時に奨学金申請を受け付け、五つの学部ごとに推薦入試の成績上位者1人、前期日程入試ではセンター試験の成績上位1~2人を選考する。奨学金は前期と後期に15万円ずつ支給、返還の必要はない。
入学後は進級時に審査があり、学部での学業成績が上位10%以内に入ると奨学金を継続。それより下位になれば終了し、他の申請者から採用する。在学生には同様の成績上位者の奨学金制度を特例として設ける。佛淵孝夫学長は「大学のリーダー育成とともに、学業への意欲向上につなげたい」と話す。